muraco(ムラコ)の英国(UK)ディズ

妹に「姉ちゃん生きてるだけでネタになるよ」と励まされているムラコ日記です。

Porridge(ポリッジ)物語

昨日、早朝に夫が

「痛い。痛いヨォ〜。喉が痛いぃぃ。」と言いながら、起き出しました。

睡眠時間を大事にしている夫は自分の決めた睡眠時間より少ない時間に起きると不機嫌になります。

威勢の良い「Fワード」がよく出ます。

(私が個人的に名付けた「Fワード」とは、テレビなどで放送されるときに「F○○○K」と加工処理される言葉の事です。

そんな夫が目覚まし時計よりも早く目を覚ますことは珍しい事なのです。

そして、

3年間で1日も休まなかった仕事を、止むを得ずお休みすることになりました。


私のイギリス家族は体調不良の時に、「porridge(ポリッジ)」を食べます。

以前、私も作ってもらった事があるのですが、あったかいミルクとオートミール燕麦エンバク))が混ざり合い、甘いシロップをかけて召し上がる食べ物です。
燕麦ウィキペディアja.wikipedia.org

Porridgeの発音は「ポ」の時点で舌を巻いている感じで強めの「ポ」で「リ」は「ポ」よりも少し弱めで、「ジ」は「リ」よりもっと弱めに発音しているように聞こえました。

「ポ(ォ)←聞こえるか聞こえないかくらいリッジ」

私の耳にはそう聞こえました 笑


私は、名前を覚えるのにも時間がかかりましたが、美味しいと思った事はありませんでした。
ポリッジってなあに?って聞いたり、ネットで検索すると「お粥みたいなもの」とあったので、そのイメージで食べたら、全然違うのですもの。
なんじゃこの口に入れた瞬間に、甘くてモワッとした感じ。という感想です。


お粥って、お鍋にお湯とご飯を入れて柔らかくしたものに梅干しとか、塩昆布とかと一緒に食べるもので、甘くなんてないんだけどって思いました。

日本のお粥をイメージしすぎて、ポリッジの印象はよくないものでした。

そんな私が、この夫にポリッジを作ることになりました。

私「朝ごはんどうする?何か食べる?」

夫「うーん。喉が痛いから、ポリッジとか・・・」

私「ポリッジ。」

夫「うん。ポリッジ。ポリッジの作り方分かる?シットリしたポリッジがいいなぁ。」

私「この前、作ってもらったもんね。多分大丈夫だと思う。」

キッチンに戻った私は早速、作り始めました。


材料:牛乳、オートミール


私(そういえば、オートーミールを軽くミキサーにかけて細かくしていたな。軽くミキサーにかけて、牛乳で隠れる位にひたして電子レンジで温めよう。)

数分後・・・

できました!見た目もそれっぽいし、シットリしている。

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初めて作ったポリッジ

ポリッジには必ずのお友達「ゴールデンシロップ」です。原産は英国(イギリス)で日本語では糖蜜って呼ばれているらしく「サトウキビ」や「テンサイジュース」を砂糖にする過程でできるものだそうです。

味は「甘い」です。お砂糖みたいなもんだものね。缶でも売っていますが、お手軽な少量でも販売しています。


部屋で休んでいる夫の部屋へ行き、

私「作ってみたんだけど、どうかな。」

夫「ありがとぉぉ。」

そう言って、ポリッジをスプーンですくい上げると、


夫が今まで見たことのないような得体の知れないものを扱うような顔つきで



夫「えぇっと。これは・・・。なんていうか・・・。ポリッジ・・・。あ、きっと電子レンジで温めすぎちゃったのかな。か、固いね」



私「あ、これ固いのかぁ。無理して食べなくていいよ」



夫「え、いや・・・・・・・。      待ってね。きっとこうやってスプーンで混ぜれば・・・」



体勢を整え背筋を伸ばしてから、口に運ぼうとするも、目と体が拒否反応を起こしているのか、ポリッジをスプーンですくい上げるも、口にはどうしても運べない様子。


夫「これは・・・。ちょっと・・・。」


私「あ・・・。作り直してくるよ。もう一回、やってみる。」


夫「え、いいの?ご、ごめんね。あと、オートミールは細かい方を使うんだよ。ミルクと一緒にしたら、電子レンジで30秒くらいで様子を見て、混ぜ合わせながら見ていくといいよ。」


私「え、オートミールの細かい方って何?オートミールに細かいも細かくないもあるの?」


夫「うん、キッチンの棚の上の方にあると思うよ」

私「うん。わかった。」

夫「きっと、これはへティー(飼犬の名前)が食べてくれると思うよ」

私「うん、わかった。」

キッチンに持って帰ってきたポリッジがこちら↓

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夫が拒否反応を起こしたポリッジ


正直、オートミールと牛乳だけしか使わない料理と言えるかわからない料理をどうして、こうも失敗できるのかと自分でも悲しくなってしまいましたが、同時に笑いもこみ上げてきました。

そして、2回目の挑戦。

こちらの写真、どちらのオートミールがポリッジ用かわかりますか?

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どちらがポリッジ用のオートミールか分かりますか?

右側のオートミールを使います。

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ポリッジの材料です。(細かい方のオートミールと牛乳)


私は既に細かくなっているオートミールを更に粉砕して、牛乳に浸した為、オートミールが牛乳を吸い込みすぎたのです。


オートミールをお皿に適量を入れます。(ご飯茶碗一杯くらいかな。正直食べたい分だけ入れたらいいと思います。)

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オートミールをお皿に入れたら、牛乳を注ぎます。

牛乳をオートミールが隠れるくらい注ぎます。


電子レンジで30秒(800W)、スプーンで混ぜ合わせて、オートミールが牛乳を吸い込んでパサパサにならないように慎重に温めていきます。足りないようなら、牛乳を少し足して再度、電子レンジで30 秒温めていきます。

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レンジで30秒温めたら、様子を見ながら混ぜていきます。パサパサ禁物!

最後に冷たいままの牛乳でいいので、出来立てのポリッジに注ぎます。

そして
出来上がりました。第2のポリッジ。

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第2のポリッジ


私「はい、これ作ってみた。」

夫「ありがとう。あ、これはちゃんとしたポリッジだ。」

「これは」ってなんだ??と思いながら、

夫が確かに第2のポリッジを口に運び、食べ始めたことを確認し、部屋を離れました。




そして、私の処女作のポリッジは

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初めて作ったポリッジはへティにと夫のアドバイス通りに

イングリッシュスプリンガースパニエルのHetty(へティ)ちゃんが美しいほどの完食を見せてくれました。
食べないと思って、半分くらいにしたけど全部あげればよかった。

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へティちゃん、食べてくれてる
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意外と美味しそうに食べてくれている
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完食

そういえば、朝、雪が降ったんです。
珍しく早起きした夫と、珍しく料理をした私に天気も驚いて雪が降ったのかも知れません。
珍しい事が起きると天気が変わるのは世界共通なのかな。

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慣れないことすると不思議な天気になるのは世界共通かな

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